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【ポケモンカードe】ときのかけら(e3)について語ろう

ときのかけらとは
「海からの風」収録のポケモンどうぐ。
ポケモンに付けておくと気絶した時に付いていた基本エネルギーを2枚まで手札に戻せます。
本来トラッシュされるはずのエネルギーが時を遡って手札に戻るイメージでしょうか。
現行にも同じような効果のカードがありますね。

エネルギーポーチ。2枚までのときのかけらよりも多くのエネを回収できます。
こちらはエネを詰め込んで
こう書くと定期的に似たような効果のカードが出ているように見えますが、実は長らくこの効果の道具は出ていません。
エネルギーポーチが登場した時には真っ先に「ときのかけらだ!」と思いました。
時代に合ったテキスト
時を戻して2002年。

懐かしい……。最高。
この時代は新裏と旧裏が共存している時代でした。
旧裏は裏面変更とともに終了したイメージがあるかもしれませんが、2002年までは新旧混合のルールが整備されており、マスターの春夏とシニアの春だけですが、公式大会も新旧混合で行われていました。
それはさておき。
このときのかけらというカード、トラッシュされるはずのエネルギーを戻せるポケモンのどうぐという非常に地味なカードですが、本当に時代にマッチしていました。
新裏スタンダードでは見た目以上に強力なのです。
この時代は歴代でも数少ないポケモンをゆっくり育てて戦わせる時代です。
たねのアタッカーが貧弱なので進化ポケモンが環境の中心。
特殊エネがあまり強くなく、加速要員もフシギハナ(e1)とバクフーン(e1)程度で、3~4エネを手札から地道に貼るのが当然の時代でした。
また、ドローソースが弱く、進化カードとエネルギーを集めるのにも一苦労。
便利なだけのカードにデッキスペースを割く余裕はほとんどありません。BW~XYとは真逆のゲームデザインです。
どれくらいドロソが弱いかというと最強のドローソースがサナと同一テキストのオーキドはかせの研究(通称キド研)。


信じられないかもしれませんがこれが当時最高のドローソース。
ついでに言っておくとアンコモンのくせに8000円もする箱に1枚程度というふざけた封入率。
スタンダードデッキを組むなら当然4枚必須なため、カプ・テテフGXどころの騒ぎではありません。
キド研以上に安定して手札を増やせるカードは存在しないため、いかにキド研をうまく使うかが重要となってきます。
手札が多いときにキド研を使うと戻したカードをまた引く可能性が上がるため効果的ではありません。
手札で腐る進化ポケモンや状況を選ぶトレーナーはキド研を使うたびに手札と山札をぐるぐる行ったり来たりしてしまいます。
この時代のドローソースには特徴があり、プラターヌはかせやマーマネのような手札を捨てるカードほとんどありませんでした。

例外はジャグラーと元気のかたまり(現行とは別効果)
邪魔なポケモンやトレーナーをトラッシュしてドローできるトレーナーカードは存在しません。

ところでコロシアムの大道芸人ちゃん本編登場マダー?(・∀・ )っ/凵 チンチン
なので、なるべく早くたねポケモンをベンチに並べ、エネを貼ったり進化させたりしながら手札を減らしキド研を使うのが基本。
そういう環境なので、ときのかけらのポケモンのどうぐであることが活きてきます。
エネルギー回収は本来タイミングを選ぶはずのカードですが、場に出すカードであるため状況を選ばないカードになっているのです。
進化ポケモンに複数枚エネルギーを貼るのが当たり前な環境なためアタッカーにつけた場合ほとんどの場合2枚手札に戻せます。
気絶することが前提ですが、ドロソに頼らずともエネルギーを確保できるので弱いドローソースの補佐にもなるのです。
これが他の時代ならこんな評価にはならないでしょう。
旧裏では遥かに優秀なエネルギースタジアムや学習装置が存在しますし、

ADV以降はブーストレインボーマルチW虹マグマエネなど特殊エネ全盛の時代。(ブーストはeからあるけど)

ついでにPCG1で学習装置も再録されてしまいます。

この時代だからこそ光るカードなのです。
おわりに
熱く語りたくなるくらい環境にマッチしたカードですが、当時の使用実績は皆無。
裏面変更に加えてデッキのベースとなるサポーターが入手困難なせいでプレイヤーが減っていた時期。
テキストが地味過ぎるせいで研究されなかったのでしょう。単純にトップメタのデッキにイマイチかみ合わないかったという理由もあるかもしれません。
ADV発売を迎え、誰も気にすることなくレギュ落ちし、ストレージの奥底へと沈んでゆきました。
ストレージの奥底に沈む
こうやって引き揚げては記事にしていこうと思います。
それでは。
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